狸谷山不動院
狸谷山不動院は、江戸初期の真言宗僧・木食正禅養阿が創建しました。縁起によると、鎌倉時代に、北白川の現在地の洞窟に不動明王が祀られていたのを、養阿が再興したそうです。ここは瓜生山山頂あたりで霊山であり、もともと神仏が祀られていて、養阿も霊的なものを感得したのではないかと思われます。本尊の不動明王石像は大きく立派な物なので、後世に作られた物だと思います。
養阿という人は清水五条の安祥寺再興、真如堂の阿弥陀如来造営や三条通日ノ岡の旧東海道整備など社会事業まで手掛けた勧進聖です。
参道途中に白龍弁財天があります。数十本の鳥居を通ります。
滝が落ちる参拝所は鳥居の通り抜けの途中にあります。
弘法大師さんのお出迎えがあります。
250段の石段を登り終えたところに懸け造りの本堂があります。
ロケーションが清水寺の舞台とそっくりです。清水寺阿弥陀堂や奥の院から本堂を見ているみたいです。コロナの影響で護摩供養法要は中止だそうですが、個人的な厄除け祈願はOKだそうです。参詣した時に、たまたま個人の厄除をされていて、護摩炊きの大きな炎、真言と太鼓の音、迫力がありました。
効きそうです。
本堂から五山の送り火・松ヶ崎西山「妙」の字が見えました。手前の小山は吉田山です。
(2020年3月21日)