京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

東福寺展

京都国立博物館の東福寺展を見に行きました。最後に講演会を聴講しました。 東福寺は九条道家が、藤原忠平(貞信公)創建の法性寺跡に創建しました。円爾(聖一国師)に開基を要請しています。 今回、一部写真OKとのことで撮らせていただきました。 ・ 焼失…

源氏物語ゆかり7 宇治十帖

源氏物語宇治十帖を廻りました。物語が最初にあって、後の時代の人びとが、そうであろうという場所に駒札を建てています。今でいう聖地巡りです。 宇治十帖は光源氏亡き後の源氏の子孫に話が移ります。また舞台が洛中から宇治に代わります。主人公は薫と匂宮…

新徳寺

壬生の新徳寺を拝観しました。 新徳寺は、将軍・徳川家茂上洛に際して、将軍護衛の目的で集められた234名の浪士を率いた清河八郎が、尊王攘夷の大義を説いた所です。234名の浪士は、写真の本堂に集められたそうですが、大勢の浪士が入るには少し狭く、一部は…

奈良国立博物館 聖地南山城展

奈良国立博物館の特別展示南山城展に行きました。 浄瑠璃寺の九体阿弥陀の修理完成記念で催された展覧会です。 京都府の南山城の寺院に伝来した文化財なので、本来なら京都国立博物館が主体となるのですが、南山城は地理的にほぼ奈良県で、奈良の影響が強い…

雨宝院

久ぶりに雨宝院に行きました。 嵯峨天皇の病気平癒祈願の功績により、嵯峨天皇の離宮・時雨亭を空海に下賜されたことに始まります。 本尊は歓喜天です。ものはヒンズー教の神様で、よくインド料理の店にある、象の姿の神様と同じものです。 今はこじんまりし…

美山かやぶきの里

美山かやぶきの里は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。正式名は「美山町北伝統的建造物群保存地区」です。江戸時代より50戸ほどの農家が維持されてきたそうです。かやぶき屋根は最近ではほとんど見かけませんが、昔はこのようなのどかな田…

出雲大神宮

亀岡の出雲大神宮に行きました。 祭神は大国主命と夫人の美穂津姫命です。鎮座は神代とのことですが、社殿の創建は709年とのことです。ここは不思議な神社で「丹波国風土記」に出雲大神宮の大国主命を出雲大社に遷すとあり、そのことからこの社を元出雲と称…

大徳寺本坊伽藍

大徳寺の本坊伽藍の特別公開に行きました。 勅使門・山門(金毛閣)・仏殿・法塔・唐門の順に拝観しました。 残念ながら唐門以外は撮影禁止でした。 いつもは入れないようになっている勅使門の横の柵の扉から入りました。 山門は連歌師宗長の寄進により一階…

金峯山寺と吉水神社(番外編)

足を延ばして奈良県の金峯山寺に行きました。 参道の入り口に高麗門があります。 蔵王堂の本尊・三体秘仏 蔵王権現が特別公開しています。今回の公開は、仁王門修理の勧進を目的としているそうです。 金峯山寺は役行者の創建で、蔵王権現を感得したとのこと…

十二月十二日

祇園で食事した時、食堂のドアの内側に「十二月十二日」の逆さ札が貼ってあるのを初めて見ました 12/12は石川五右衛門は釜焼きになった日で、「十二月十二日」と書いた札を逆さにして、玄関に貼ることで泥棒避けになります お店の方に聞きました。 お札は一…

鎌逹稲荷神社

鎌達稲荷は、御前通沿い西寺跡公園の東端にあります。梅小路の軌道拡張のため、梅小路から現在地へ移転されました。安倍晴明の子孫・土御門家が祭祀を執り行った経緯があります。 このあたりは土御門家の所領であったため、今でも、御前通のJR北側のあたりに…

源氏物語ゆかり6

丸太町通御前の京都市立朱雀第二小学校の中に、平安宮西限に位置する左馬寮跡・藻璧門跡の碑があります。左馬寮はその名のとおり、馬の飼育、調教する役所で、左馬頭はその長です。 2巻「帚木」では、五月雨の夜、17歳になった光源氏のもとに、頭中将が訪ね…