京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

妙覚山誕生寺

久我神社に行った時に、妙覚山誕生寺に行きました。曹洞宗・道元の生誕地です。ただし、このお寺は平成になってから道元を偲ぶために建てられました。 三門の号を見たところ、「妙覚山」ではなく「玅覚山」とありました。東福寺の三門の扁額は本来「妙雲閣」…

久我神社

伏見区の久我神社に行きました。 最近はコロナが怖いので、家からクロスバイクで行けて、誰も来ないようなマイナーなところに行っています。 久我神社の祭神は、加茂社と同じで加茂建角命、玉依媛命、加茂別雷大神の三神です。 説明版にもありますが、この地…

大岩神社

大岩神社は無名の神社で、山科から伏見へ抜ける、名神高速道路と並行して走っている大岩街道のそばで、深草山の頂上付近にあります。 ふもとにある大岩街道の登り口から登ります。京都トレイルに指定されているので一応、登山道は整備されているみたいです。…

狸谷山不動院

狸谷山不動院は、江戸初期の真言宗僧・木食正禅養阿が創建しました。縁起によると、鎌倉時代に、北白川の現在地の洞窟に不動明王が祀られていたのを、養阿が再興したそうです。ここは瓜生山山頂あたりで霊山であり、もともと神仏が祀られていて、養阿も霊的…

住吉大伴神社

住吉大伴神社は、きぬかけの路沿いにあります。住吉は住吉大神を、大伴は大伴氏を祀る伴氏神社がルーツです。淳和天皇の忌み名が大伴親王であることから、大伴氏から伴氏へ改められました。大伴旅人、家持は先祖になります。 大伴氏は物部氏とともに王城警護…

五智山蓮華寺

蓮華寺は仁和寺の隣にあります。真言宗御室派別格本山で五智如来の石仏があります。五智如来は向かって右から薬師、宝生、大日、阿弥陀、釈迦の五仏です。 比較的大きなもので迫力があります。本尊は不動明王です。 後冷泉天皇の勅願で広沢池の北西にありま…

櫻谷文庫

洛星高校の向かい側の 、木島櫻谷旧邸へ行きました。日本画家の木島櫻谷は大正時代にこの地の衣笠に家を建て引っ越しました。京町屋ではなく、いわゆる田舎造りで建てられています。宅地は狭くなっていますが、もとは広かったそうです。和風の居宅だけと思っ…

法琳寺

今週末、新型コロナウイルス防染のため家でゴロゴロしていましたが、人の集まるスポーツジムにも行けず、運動不足になるので、家から徒歩で行ける小栗栖山中の法琳寺跡に行きました。 実は法琳寺の存在は、昨年、京都埋蔵文化研究所の講演会で初めて知りまし…

泉涌寺霊明殿・御座所

霊明殿は皇族の位牌が祀られています。現在の建物は明治天皇の勅願で宮内省が建立しました。こちらにも廃仏毀釈で皇族が手放した仏具類が奉納されています。うしろは月輪陵になります。 祀られている歴代天皇のリストがありましたが、所々、抜けている天皇も…

泉涌寺別格本山雲龍院

雲龍院は泉涌寺別格本山です。 北朝は光厳→光明→崇光→後光厳→後円融→後小松と続きますが、雲龍院は北朝第四代・後光厳天皇の勅願で建立されました。開山は竹厳聖皐です。その後、後円融、後小松天皇の帰依を受け発展し、北朝の母体となりました。西国薬師霊…

泉涌寺塔頭新善光寺

新善光寺は、後嵯峨上皇が信濃善光寺阿弥陀如来にすぐお参りできるように、善光寺阿弥陀如来と同時鋳造の阿弥陀仏を宮中に安置していましたが、誰でもお参りできるように、一条大宮に阿弥陀仏堂を建立し新善光寺と命名されたことに始まります。 その後、後土…

泉涌寺塔頭善能寺

善能寺は、月輪陵墓の隣にあり、洛陽観音霊場第十八番札所です。もとは空海がダキニ天(稲荷伸と習合)を初めて祀った祠があります。 本殿の祥空殿は、ばんだい号墜落事件の犠牲者遺族の寄進により建立されました。 重森三玲作庭の仙遊苑もありますが、広く…

泉涌寺塔頭法音院

法音院は洛陽三十三観音霊場第二十五番札所です。本尊は不空羂索観音です。不空羂索観音は東大寺が有名ですが、京都では広隆寺など少しありますがほとんど知らないです。 境内の寿老人は泉涌寺七福神の一つです。 (2020年3月1日)

泉涌寺塔頭戒光寺

戒光寺は後堀河天皇の勅願で八条猪熊通に創建され、その後、応仁の乱で焼失し、現在地に再建されました。 運慶・湛慶父子作の本尊・丈六釈迦如来立像は、抗争により、寝首を掻かれた後水尾天皇の身代わりになったと伝わります。丈六は一丈六尺のことなので、…

五大力尊仁王会

醍醐図書館へ行ったついでに、近くの醍醐寺の五大力尊仁王会に行きました。 本来、金堂の五大明王への祈念法要ですが、金堂前の餅上げ大会で有名です。餅上げ大会はオリンピックではなく、あくまでも、五大力尊へ力を奉納するという趣旨だそうです。 男子の…

白峯神宮

2020年正月に白峯神宮を参拝しました。白峯神宮は明治天皇が父の孝明天皇の遺志を継ぎ、保元の乱で後白河天皇に敗れ、四国に配流されその地で亡くなった崇徳天皇を勧請しました。その後、淡路に配流、亡くなった淳二天皇を合祀されています。白峯神宮が蹴鞠…