大徳寺に行ったついでに、雲林院に寄りました。
ここは源氏物語ゆかりの地で、賢木巻で藤壺と関係を持った源氏が、その後、藤壺が源氏に会ってくれないストレスから雲林院へ出家しようとします。雲林院は源氏の母君・桐壺帝更衣(御息所)の兄が律師として勤めています。
今は大徳寺の境外塔頭ですが、もとは淳和天皇の紫野院でしたが、常康親王(仁明天皇皇子)に伝えられ、その後、遍照僧正が入り天台宗の寺に改められました。
源氏物語では平安宮内の殿舎は別ですが、それ以外では、雲林院のように実在の場所を小説に載せることは少ないので、逆に、雲林院はだれもが知っていて、また盛況だったのかと思います。
(2022年10月1日)