源氏物語ゆかり3
千本丸太町あたり、平安宮の源氏物語ゆかりの地を歩きました。
今では面影はないですが、このあたりが内裏の建物群があったところで、源氏物語の中心となる舞台です。
宜陽殿は、京都御所にもあり、歴代天皇の御物の保管場所です。「若菜上」で、源氏の四十賀の催しで、兵部卿宮が弾いた琴は宜陽殿の御物です。
承香殿は弘徽殿についで格式が高い後宮で、女御が住みます。源氏物語では承香殿女御は六条御息所が相当します。
源氏物語では、弘徽殿に桐壺帝女御(朱雀院の母)が住んでいました。この女御は桐壺帝更衣(光源氏の母)が帝の寵愛を受けているのを恨み、執拗な嫌がらせをして更衣を死に至らしめました。後に女御の妹の朧月夜がここに住み、源氏と結ばれたことが須磨隠棲の原因となります。しかし須磨に隠棲したことで、明石の君と知り合います。物語だから当然ですが。
源氏は温明殿(内侍所)で琵琶を弾く源典侍に惹かれます。二人が忍んでいるところに、源典侍と知り合いの頭中将が訪ねて源氏といさかいになります。
(2022年10月8日)