春の特別拝観(霊鑑寺、安楽寺、法然院)
最近は季節ごとに京都の寺院の特別公開があるので時々行っています。主題にある三ヵ寺のうち霊艦寺と安楽寺は境内にも入れませんのでちょうどいい機会です。
①哲学の道
ここは、桜と蛍で有名です。この日は観光客でにぎわっていました。
②霊鑑寺
尼門跡をいくつか拝観しましたが、質素というか清楚な印象があります。こちらもそのように感じました。歴代の尼門跡の遺愛の品を多く所蔵しています。また、趣のある庭で、椿の寺としても有名です。
③住蓮山安楽寺
浄土宗の寺院です。
法然の弟子の安楽坊、住蓮坊が、この地より1キロメートルほど東にあった鹿ケ谷草庵を結んだことに始まります。
後鳥羽上皇の女官の鈴虫姫、松虫姫を上皇が留守の時に、安楽坊、住蓮坊が無断で出家させたことが上皇の逆鱗に触れました。 安楽坊、住蓮坊は死罪、師の法然は讃岐国に流罪(親鸞は越後に流罪)になりました。これを、建永の法難と言います。法然が流罪を解かれ、帰京後、鹿ケ谷草庵に安楽坊、住蓮坊の菩提を弔うために建立され、室町時代に現在地に移設されました。
ここに来るのは始めてですが、はなぜか落ち着きます。大きな規模ではなくこじんまりしているからでしょうか。
敷地内に有料ですが喫茶室があるのにはおどろきました。こういう状況は初めてなので、店の方にお話を伺いました。
もとは先代の住持の住居だったそうですが、喫茶室に改築されたそうです。
普段は喫茶はされておられないそうです。そもそも非公開寺院なので、中には入れませ。おこしになられた方のためだそうですが、年間数十日だけ営業されています。
落ち着いた雰囲気で好きになりました。
ちなみに、安楽寺は単立寺院ですので、こういう自由なことが出来るそうです。どこかの本山に所属していると勝手なことができないとか。
④法然院
鹿ケ谷の草庵で法然弟子の安楽坊、住蓮坊が六時礼賛を勤めたことに由来します。鎌倉時代の建永の法難以降、さびれていたのを、1680年、知恩院の萬無和尚が念仏道場を発願し、弟子の忍澂和尚により伽藍が整備されました。現在は、単立寺院として独立しています。
伽藍の特別公開期間中に和尚さんの法話があります。仏教と言えば葬式をイメージしてしまいますが、今回参加してみて普段、聞けないようなお話を伺いました。
有意義な一日でした。
(2014年4月6日)