京都国立博物館
やっと京都国立博物館の平常館が改装されました。
改装におそらく5年ぐらいかけていたと思います。どうしてこんなに長いのかと思っていましたが、講演会で聞いた話ですが、コンクリートなどの建築物の灰汁が文化財を傷めるので、何ヶ月もかけて灰汁を出し切るそうです。
渋谷街道沿いに佐藤政養招魂碑があります。ここには佐藤政養の先祖である佐藤継信・忠信兄弟の墓と伝わる都名所図会に掲載されていた十三重塔がありました。佐藤継信・忠信は平安時代末期に奥州藤原氏家臣佐藤基治の子で源義経の家臣で屋島の戦いで討ち死にしました。
ところで、先ほどの佐藤兄弟の十三重塔が改装前は博物館の庭中央あたりにありましたが見当たりません。どこにいったんでしょう。博物館の係りの人に聞いてみましたがわからないとのこと。
探していると、ありました。博物館の北西、豊国神社のほうに移動していました。
下写真は平成知新館正面玄関ですが、ここから数百メーター先にある三十三間堂の南大門と向かい合っています。そういう設計になっているそうです。
平常展に入りました。やはり、多くの文化財がありました。一部ですが。以下のとおり。
宝誌和尚立像:西住寺蔵。面が割れて観音が出てくる様子。
源実朝像:大通寺蔵。
宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱:仁和寺蔵。
本能寺切れ(藤原行成筆):本能寺蔵
古今和歌集(本阿弥切れ)
飲中八仙図屏風(海北有友筆)
山水図襖(雲谷等顔筆):大徳寺黄梅院蔵
十二天図
(2014年10月19日)