智積院、通し矢、法住寺
1月18日の三十三間堂の柳のお加持に行きました。
東山七条まで来た時に、智積院が特別公開中だったので入りました。
①智積院
また、この寺院およびこの土地は複雑な変遷があります。
この地は、秀吉の長男で夭折した棄松の菩提を弔った祥雲禅寺があったところで、家康が天下を取った後に、玄宥の功績が認められこの地を与えられました。
かつて、自分を苦しめた秀吉の寺領を与えられる・・・・内心大変喜んだのではないでしょうか。
講堂を拝観しました。講堂は灌頂会や門信徒の回向に使用され、新しい建物です。
祥雲寺にあった長谷川等伯一派の障壁画のレプリカがあります。
本物は隣接の宝物殿にありますが、当時はこのような極彩色のきらびやかな絵画だったのでしょうか。ここは写真可です。
裏の庭園は祥雲寺建立時の遺構だそうです。
柳のお加持は1月15日に近い日曜日に行われるので、今年は18日です。この日、本堂は無料で開放されていて、柳のお加持は湛慶作の本尊の前で授与されます。僧侶が浄水に浸した柳で参拝者の頭に水を振りかけます。頭痛封じです。
同時に通し矢が行われます。全国から新成人が羽織袴で弓を射るので有名です。特に女性による通し矢ははなやかな雰囲気を醸し出しています。
すごい観客が多く写真に撮ることができません。最後の方におっさん?の通し矢が行われますが観客が少なくて余裕があります。
③法住寺
こちらも、寺領が開放されていて、僧侶によるお加持が行われます。大根焚き(有料)も振舞われます。
本堂には本尊・後白河院坐像のお前立が鎮座しています。現代の彫刻ですが秘仏だそうです。秘仏というと相当古い時代のものと思ってしまいますが、不思議な気がします。どんな古いものでも当初は新しかった・・・・そのとおりです。
(2015年1月18日)