快慶展
奈国博の快慶展に行ってきました。
慶派仏師は康慶から運慶・快慶と続きますが、運慶は康慶の実子で快慶は康慶の弟子でした。康慶は運慶に継がし、運慶は子の湛慶、康勝と続きますが、快慶はその中でも特別な存在だったようです。快慶には弟子の行快、長快、定慶がいました。
僧侶の序列で法橋(律師)、法眼、法印とありますが、仏師や絵師にも叙任されるようになり、快慶も最後は法眼となっています。
以下は展示会で見た快慶の京都にある作品です。
1.墨書、古文書などで快慶作が確かな作品
住持の勝賢の依頼で後白河院菩提を弔う。
皇女の八条院の院宮分国があったことで目をかけられていたと推測されるとのこ
と。
2.快慶作が明確になっていない作品(快慶もしくは快慶以外の慶派仏師の作品)
両手を頭上で合わせているいわゆる清水式千手観音ではなかったです。
寺の毘沙門天と雰囲気は似ているが顔はまったく違っていました。
2017年5月27日