京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

足もとに眠る京都 講演会

京都大学自然史博物館の講演会を聴きました。
北白川追分町の縄文巨木の発掘と研究
北白川一帯は縄文、弥生文化の遺跡が多く発見されていますが、京大の敷地からも遺跡が発掘されていて、大学は遺跡の上に建っていると言われています。
縄文時代の巨木は吉田山の今出川通りを挟んだ向かい側の京大北部構内で発掘されました。木種はコナラ節で斧で伐採されています。長さは数メートルあり、樹齢は約140年です。現在巨木は博物館1Fのフロアに展示されています。問題は縄文人が何のために伐採しどうしてその場所に残ったのかということだそうです。
御柱祭りというものがありますが、いわゆる巨木を立てて、山から滑らすというのに代表される木霊送りの儀式に使われたのではないかと聞いてみましたが、もし儀式に使ったのなら祭祀の痕跡がありそうなものですが、その痕跡は発掘されていないので決め手に欠けるそうです。

(2018年5月19日)