2018-05-13 聴竹居 日記 #練習用 聴竹居は藤井厚二が設計、居住した環境共生住宅です。昨年、重要文化財に指定されました。 藤井厚二は東京帝大建築学科を卒業し、竹中工務店に入社しました。その後、武田五一と出会い京都帝大建築学科教授に武田五一の後釜として教授に就任しました。 現代住宅に通じる細部にわたる設計には感心しました。一例ですが、窓からの眺望に庇が写りこまないように、すりガラスと庇の角度や長さの調整、リビングに土管による外部の自然の冷気を取り込む工夫、照明器具のサイズを微妙に変えることで遠近法を駆使した部屋の広がりの工夫、メーターモジュールにより天井を高くすることで広がりがある空間など。残念ながら室内はSNSへの公開は拒否されています。 ちなみに嵯峨大覚寺の心経殿は藤井厚二が設計しました。下です。嵯峨天皇宸筆の般若心経が奉納されています。 (2018年5月13日)