京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

法住寺殿

成人の日に近い日曜日に、三十三間堂の楊枝のお加持に行きました。
この、お加持は、頭痛封じのご利益があると言われていて、法水を柳の枝木で参拝者の頭に振りかけます。当日は、本堂を無料開放していますので、誰でもいただくことができます。
頭痛持ちの後白河上皇が熊野詣ででのお告げにより、熊野川の沿いの巨木の柳を、三十三間堂の棟木に用いたところ頭痛が治ったことがお加持の始まりとのことですが、この由来は、江戸時代の浄瑠璃三十三間堂棟木由来」からきています。楊枝のお加持は平安時代から続く法要とのことですので、この由来は後付けの話です。史実を織り込みながら、うまいぐあいに仕上げています。
当日は、新成人の通し矢の大会も行われていて、華やかな雰囲気です。


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数年前のブログと同じコースですが、三十三間堂の向かい側にある法住寺に行きました。法住寺はこじんまりしていますが、後白河天皇陵でもあります。楊枝のお加持の日に合わせて、大根炊きの接待がありましたので、供養のつもりで購入しました。

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東大路通りを東海道線を超えたところに、新熊野神社があります。後白河院手植えと言われる楠木が、道幅の1/3ほどまで張り出していて迫力があります。

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拝殿の屋根瓦に阿吽の八咫烏が鎮座していました。昔は無かったと思いますので、最近のものと思います。

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今回のブログの題名は法住寺殿ですが、正面通り・泉涌寺道・大和大路・東山山麓に囲まれた(諸説あります)、広大な後白河上皇の院御所であったと言われています。三十三間堂法住寺、新熊野神社は全て後白河上皇ゆかりの寺社です。新熊野神社の裏は、当時は法住寺池があり、下の写真のように数メートルの段差は池の名残りと言われています。



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(2019年1月13日)