妙覚山誕生寺
久我神社に行った時に、妙覚山誕生寺に行きました。曹洞宗・道元の生誕地です。ただし、このお寺は平成になってから道元を偲ぶために建てられました。
三門の号を見たところ、「妙覚山」ではなく「玅覚山」とありました。東福寺の三門の扁額は本来「妙雲閣」ですが、「玅雲閣」となっているのは、東福寺が当時は女人禁制だったので、字にも女へんを使わないためと言われています。おそらく、玅覚山も同じ理由と思われます。
境内に道元父母の供養塔のコピーがあります。五輪塔は父・久我通親、宝篋印塔は母・松殿基房娘の供養のためです。宝篋印塔は鶴の塔と言われており、鶴というよりもふくろうのようです。まだ見たことがないですが、本物は上京区の北村美術館にあります。
道元は久我家出身で、鎌倉時代の久我通親の子です。誕生寺から少し離れた住宅街の一角に久我大臣・久我通親の墓(御墓山)が残っています。近くの用水路の小橋に御墓山橋とありました。
(2020年4月11日)