2013-04-06 桂 日記 #歴史 自宅がある京都市山科区からは反対方向の西京区に行きました。桂と言えば桂宮家が造営した桂離宮ですが、ここの拝観は宮内省に事前予約が必要なので思いたったら行くとか出来ませんし、また、有名すぎて皆さんブログ等に載せておられるので今回は素通りします。 阪急桂駅東口からスタートしました。 東の方向に行くと旧山陰街道と合流し、その先に地蔵寺があります。いわゆる六地蔵めぐりの桂地蔵です。日ごろは訪れる人も少ないようで、私以外誰もいませんでした。 そこからさらに東進し、桂川街道との交差点の角に桂飴本家養老亭があります。 ここで桂飴を買いました。麦芽水飴と三温唐の上品な味で、江戸時代の黒川道祐作「雍州府志」でも絶賛されています。 桂川街道を上がった、桂離宮の西側に下桂御霊神社と極楽寺があります。神社の祭神は平安三筆の一人・橘逸勢です。そういえば京都御所近くの御霊神社でも橘逸勢が柱の一つとして、冤罪で非業の死を遂げた方が祀られています。 どうしてここに御霊神社があるのか?ここの神社の説明版には詳細な由緒は書かれていませんが、桂宮家からの寄進があったと書かれていますので、建立には桂宮家が関わっているのではないでしょうか。隣の極楽寺が桂宮家の位牌所であることも建立との関係が濃厚のような気がします。 ここから桂離宮をぐるっと1周するように歩きます。 桂川に沿って下ると中村軒があります。ここは比較的新しく、明治になってからの創業ですが麦代餅で有名です。おみやげに買って帰りましたが、1つ1つが結構大きく、家の者もおなか一杯になったと喜んでいました。 中村軒から1kmほど下がったところの下津林に、拾遺都名所図会に載っている蓮生塔(供養塔)を目指します(住宅街の一画)。蓮生は俗名・宇都宮頼綱と言い元武家で法然に師事し後に善峯寺を再興させます。歌人としても有名で、自身の娘を藤原定家の息子・為家に嫁がせています。小倉百人一首の選に関与したとも伝わります。ここの説明文によると、蓮生はこの下津林に住したそうで、このあたりに蓮生寺という寺があったそうです。 ここから帰るには、西に行くと阪急桂駅に戻れますが、桂地蔵まで行き、そこから市バスに乗りました。結構時間がかかりました。 (2011年2月26日)