京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

プール地蔵

実は圓光寺に行ったのはプール地蔵をお参りするためでした。
京都新聞に載っていてその存在を知りました。
しかし、受付のパンフレットにも載っていないし、標識や説明板もありません。ようやく見つけました。プール地蔵は下写真の前方の頭のない地蔵です。
以下は京都新聞の記事です。
一九六六年、三年後に創立百周年を迎える西陣小で、記念事業のプール建設が始まった。校庭が手狭だった同小は、隣接する大宮児童公園の東側が用地にあてられた。翌年六月、工事現場から頭部が欠けた地蔵が掘り出される。当時の教頭が引受先を探したが見つからず、教頭が守り本尊としていた圓光寺に回向を頼んだらしい。六八年、プールは完成した。
 同年八月、真新しいプールで泳いでいた三年生児童が、水底にあった自動浄化装置の吸水口に頭部を吸い付けられる事故が起こった。プール地下の機械室にいた先生が浄化装置を操作し、児童は危うく一命を取り留めた。翌年以降、PTA役員や先生が、プール開きの前に圓光寺の地蔵を参るのが習わしになったという。
一九九五年、同小が休校すると、その習わしも途絶えた。
 ただ、今も圓光寺の檀家の手で毎年新しい前掛けが用意され、西方延命地蔵尊のお堂で大切にまつられている。

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(2016年1月10日)