京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

#日本史

快慶展

奈国博の快慶展に行ってきました。 慶派仏師は康慶から運慶・快慶と続きますが、運慶は康慶の実子で快慶は康慶の弟子でした。康慶は運慶に継がし、運慶は子の湛慶、康勝と続きますが、快慶はその中でも特別な存在だったようです。快慶には弟子の行快、長快、…

納所、水垂

淀城跡に行きました。城跡には與杼神社があります。「與杼」とは」難しい字です。説明板には応和年間(961-964)に千観内供(せんかんないぐ)が、肥前国(佐賀県)河上村の與止日女大神を勧請したとあります。当初水垂町にあったそうですが、桂川の改修工事で…

千本釈迦堂その四

しばらく投稿していなかったですが、4/22の研究発表会が終わったのてぼちぼち再開しようと思います。 発表会は大変疲れました。持ち時間15分というのは短く、資料文献からわかった出来事を伝えただけで、まだまだ言いたいことあったのでブログに書いておこ…

千本釈迦堂その三 宝蔵寺

宝蔵寺は今特別公開されています。ここは伊藤若冲の生家・伊藤家の菩提寺です。伊藤若冲とその一派の掛け軸が展示されていて結構、拝観者が多かったです。 宝蔵寺は浄土宗西山深草派(誓願寺)ですが、若冲自身は禅宗で墓は相国寺と黄檗宗石峰寺にあります。…

千本釈迦堂その二 長円寺

長円寺(浄土宗)は壬生川松原東入ルにあります。観光寺院ではないので一般には知られていません。 ここは初代京都所司代の板倉勝重が浄土宗の清厳和尚に帰依し創建されました。 長円寺という名は板倉勝重の法名・長円院にちなんで付けられました。洛陽観音…

千本釈迦堂その一

今年は千本釈迦堂の沿革研究をしています。まだ詳細はブログに載せられないのですが少しだけ。 北野経王堂は、元は北野天満宮の表参道にありました。ここにあるお堂は昭和の本堂の修理の余材で建てられたものです。 応仁の乱後に資金難に陥った室町幕府は経…

ハス観覧

そろそろハスの華が咲く季節なので、嫁と近くの勧修寺にハスを見に行きました。亡くなった義母は絵画が趣味で、ハスの季節にハス池の対岸から観音堂を見る構図の絵画が遺品としてあります。4枚めの写真を撮った場所がおそらくここで書いたんだろうと思われ…

住蓮山安楽寺

桜の開花は今日が一番とのことで、哲学の道の花見と今日から一般公開の安楽寺に嫁と行きました。 安楽寺は2年前にお参りし良かったのでリピーターです。 2年前のブログにも書きましたが、安楽寺は浄土宗寺院で法然・親鸞が島流しになった建永の法難の契機…

プール地蔵

実は圓光寺に行ったのはプール地蔵をお参りするためでした。 京都新聞に載っていてその存在を知りました。 しかし、受付のパンフレットにも載っていないし、標識や説明板もありません。ようやく見つけました。プール地蔵は下写真の前方の頭のない地蔵です。 …

六角堂

初詣に頂法寺:六角堂に行きました。 本殿には本尊の如意輪観音(おそらくお前立ち)が祀られていました。 代々華道の池坊家が住持となっています。 へそ石は京都の中心と言われています。 親鸞が百日間六角堂に篭もり真宗開宗の契機になったと伝わります。 …

孤篷庵

孤篷庵が公開していたので行ってみました。 行ってみると結構拝観待ちの人が多くてびっくりしました。公開最終日だったから人が多いのかとの思いましたが、今日は空いている方らしいです。 孤篷庵は小堀遠州が龍光院内に建てた子院で、寺内は船をモチーフに…

四条大宮 梛神社

四条大宮にある四条坊城通りの元祇園梛神社は祇園社(八坂神社)の前進と言われています。 祭神は牛頭天王すなわちスサノオウノミコトですが、もとは姫路市の広峰神社から勧請され、その後に祇園社に遷祀されたと伝わります。 学生の時ですが、姫路に居りま…

松原通り

東大路通りから松原通りを探訪します。 京阪バスの五条坂停留所からスタートです。 東大路通りを上がるのに五条通りを横断します。いつもは五条坂(東大路五条)交差点の横断歩道を歩きますが、近くの陸橋を歩こうと思い行くと陸橋の手すりに擬宝珠が付いて…

本野精吾

建築家本野精吾の建築物を探訪しました。 ①京都市考古資料館 この建物は本野精吾が設計し、竣工100年を記念してここで特別展示が行われているのを見学したのが今回の探訪のきっかけです。 説明員の方から以下、お話を伺いました。 本野精吾は京都高等工芸…