京滋探訪

2013年にブログを開設しました。京都の各地に行って見聞きしたものや感じたことを書いています。

日記

伏見稲荷大社と御茶屋

伏見稲荷大社に行きました。JR稲荷駅も朱塗りの鉄骨で趣があります。 京の冬の旅で御茶屋が公開されているので入ります。 その前に横にある東丸神社をお参りしました。 祭神は江戸時代の国学者・歌人の荷田春満です。伏見稲荷社家・羽倉家の出身です。 重文…

豊光寺 相国寺塔頭

今日の冬の旅に行きました。豊光寺は西笑承兌が秀吉の追善供養のため創建しました。その後、荒廃していたのを明治期に獨園和尚が再興しました。獨園和尚は相国寺派の初代管長で、廃仏毀釈が吹き荒れ、相国寺の存続があやぶまれた時に伊藤若冲の動植綵絵を皇…

林光院 相国寺塔頭

今日の冬の旅に行きました。林光院は襖絵が完成したので初めて公開されたそうです。残念ながら建物だけでなく庭園も写真撮影禁止だそうです。 というのも、ここに紀貫之邸にあった鶯宿梅が林光院に植えられていて、うわさには聞いていましたが初めて見ました…

妙覚寺

京の冬の旅に行きました。妙覚寺は以前はまったく非公開でしたが、最近は短期間ですが公開されています。日蓮の孫弟子の日像が創建しました。 斎藤道三は妙覚寺で得度したそうです。道三の遺書がありました。 また、絵師・狩野家の菩提寺としても知られてい…

御金神社

御金神社は1月4日に行きましたが参拝者があまりに多く、なかなかお参りできないので諦めましたが、さすがに2月は大丈夫だろうと思って行きましたら大丈夫でした。それでも何人かはおられました。 絵馬の多さが参拝者の多さを物語っています。 年々、お守り…

ゴッホ展

あまり洋画は行かないですが、国立近代美術館にゴッホ展巡りゆく日本の夢を観に行きました。 印象派の画家は浮世絵に感銘を受け、画業の参考にしたと言われていますが、どの部分を参考にしたとか言われてみないとわかりにくいです。 ゴッホは最期は精神病で…

鷺ノ森神社

元旦に初詣に行きました。家人から行ったことがないところというのでいろいろ考えました。 京都市内で家(山科区)から近い。比較的空いている。駐車場が無料。 北白川の鷺ノ森神社に行ってみました。今は修学院地区の氏神になっていますが、元は赤山明神の…

白山神社

烏丸御池に行ったついでに、正月も4日なのでそろそろ空いているかと思い西洞院御池上ルの御金神社に詣でましたが、やっぱりまだ人が多くて中々お参りできないので諦めました。昨年は1/10にお参りした時は神社に数人ほどでしたので、もう一週間ほどしたら空…

源信

奈国博の源信展に行ってきました。 それに合わせて往生要集の公開講座を聞いてきました。 以下、講座からの書き込みです。 往生要集とは ・厭離穢土 地獄の様相を具体的に表現している。滋賀県聖衆来迎寺の国宝・六道絵が有名。 本当は最後の念仏が重要なの…

六道まいり、五条坂陶器まつり

8/10から夏期休暇です。 六道まいりと陶器まつりは8/8-10に開催されますので最終日に行きました。本当は夜の方が涼しくていいのですが、最近毎日のように夕立があって心配なのであえて暑い昼間に出かけました。 山科から京阪バスで五条坂のバス亭で降ります…

岡田鴨神社

岡田鴨神社(木津川市)は観光寺社ではないので参拝者、拝観者は皆無でした。 ここは加茂建角身命を祀っています。加茂建角身命が京都・下鴨神社の前に鎮座していたと伝わります。 鳥居の前に立つと糺の森のミニチャア版のような感じで参道があります。 途中…

海住山寺

海住山寺(木津川市)は車の道幅が一部狭くて、急な坂が有り気を使いました。 海住山寺は貞慶が復興したと伝わります。 国宝・五重塔は貞慶の弟子の覚真が、師の一周忌に際して後鳥羽上皇から拝領した東寺、唐招提寺の仏舎利を納めるために建立されたと伝わ…

岩船寺

岩船寺(木津川市)は浄瑠璃寺から車で5分ぐらいで行けます。 紫陽花の寺として有名で季節的に見頃を迎えています。 下の紫陽花は額あじさいです。初めて見ましたが一つの花にいろとりどりの色彩があります。 下はかしわ葉紫陽花です。柏の葉に似ているとこ…

浄瑠璃寺

車で木津川市に行きました。京都市内は基本的に歩きますが、浄瑠璃寺は木津の山の中なので車でないと厳しいです。 国宝本堂の国宝・九体阿弥陀像、四天王像、重文の地蔵尊像、不動明王像、吉祥天像(パネル)を拝観しました。 九体阿弥陀の配置は京都では見…

鷹山

京都市歴史資料館で鷹山の展示がされているので、展示の解説に合わせて見に行きました。 鷹山は天明の大火に始まり、幾多の災害を乗り越えてきましたが、文政9年の巡行を最後に休み山になっています。今回の展示は近い将来の巡行復帰に向けての活動の一端を…

快慶展

奈国博の快慶展に行ってきました。 慶派仏師は康慶から運慶・快慶と続きますが、運慶は康慶の実子で快慶は康慶の弟子でした。康慶は運慶に継がし、運慶は子の湛慶、康勝と続きますが、快慶はその中でも特別な存在だったようです。快慶には弟子の行快、長快、…

納所、水垂

淀城跡に行きました。城跡には與杼神社があります。「與杼」とは」難しい字です。説明板には応和年間(961-964)に千観内供(せんかんないぐ)が、肥前国(佐賀県)河上村の與止日女大神を勧請したとあります。当初水垂町にあったそうですが、桂川の改修工事で…

吉田山

今日は嫁と花見に出かけました。行き先は吉田山です。桜の名所としてはあまり知られていませんが、桜ってどこでもきれいです。 最寄りの地下鉄の駅は東山ですが、蹴上げで降ります。ねじりまんぽの前を通り、一条通りまで行きます。 裏道から金戒光明寺の前…

千本釈迦堂その四

しばらく投稿していなかったですが、4/22の研究発表会が終わったのてぼちぼち再開しようと思います。 発表会は大変疲れました。持ち時間15分というのは短く、資料文献からわかった出来事を伝えただけで、まだまだ言いたいことあったのでブログに書いておこ…

千本釈迦堂その三 宝蔵寺

宝蔵寺は今特別公開されています。ここは伊藤若冲の生家・伊藤家の菩提寺です。伊藤若冲とその一派の掛け軸が展示されていて結構、拝観者が多かったです。 宝蔵寺は浄土宗西山深草派(誓願寺)ですが、若冲自身は禅宗で墓は相国寺と黄檗宗石峰寺にあります。…

千本釈迦堂その二 長円寺

長円寺(浄土宗)は壬生川松原東入ルにあります。観光寺院ではないので一般には知られていません。 ここは初代京都所司代の板倉勝重が浄土宗の清厳和尚に帰依し創建されました。 長円寺という名は板倉勝重の法名・長円院にちなんで付けられました。洛陽観音…

千本釈迦堂その一

今年は千本釈迦堂の沿革研究をしています。まだ詳細はブログに載せられないのですが少しだけ。 北野経王堂は、元は北野天満宮の表参道にありました。ここにあるお堂は昭和の本堂の修理の余材で建てられたものです。 応仁の乱後に資金難に陥った室町幕府は経…

ハス観覧

そろそろハスの華が咲く季節なので、嫁と近くの勧修寺にハスを見に行きました。亡くなった義母は絵画が趣味で、ハスの季節にハス池の対岸から観音堂を見る構図の絵画が遺品としてあります。4枚めの写真を撮った場所がおそらくここで書いたんだろうと思われ…

住蓮山安楽寺

桜の開花は今日が一番とのことで、哲学の道の花見と今日から一般公開の安楽寺に嫁と行きました。 安楽寺は2年前にお参りし良かったのでリピーターです。 2年前のブログにも書きましたが、安楽寺は浄土宗寺院で法然・親鸞が島流しになった建永の法難の契機…

岩倉実相院門跡講演会

今、京都府京都文化博物館(京文博)では実相院の特別展を催していて、それに関連した講演会を聴講しました。 講演会は4回ありましたが中々時間が取れず4回目だけの聴講ですが興味深い内容でしたので書き込みします。講師は京都市歴史資料館の先生です。 …

プール地蔵

実は圓光寺に行ったのはプール地蔵をお参りするためでした。 京都新聞に載っていてその存在を知りました。 しかし、受付のパンフレットにも載っていないし、標識や説明板もありません。ようやく見つけました。プール地蔵は下写真の前方の頭のない地蔵です。 …

サイドオマール

北白川の圓光寺に行きました。 本尊をお参りした時にふと左上の祭壇を見るとサイドオマールと書かれた位牌と遺影が目に映りました。 この人どういう人なんだろう、まだ若そうだしどうしてここに祀られているんだろうと思いました。 それから墓地に行くとオマ…

野間玄琢

鷹峯に医家・野間玄琢の廟所があります。常照寺の東隣の住宅街の中に位置しています。 このあたりは玄琢町といい、江戸時代に所領として賜ったもので、廟所の裏山には邸宅があり、本阿弥光悦所領のおとなりさんだったようです。 廟所には野間一族が祀られて…

六角堂

初詣に頂法寺:六角堂に行きました。 本殿には本尊の如意輪観音(おそらくお前立ち)が祀られていました。 代々華道の池坊家が住持となっています。 へそ石は京都の中心と言われています。 親鸞が百日間六角堂に篭もり真宗開宗の契機になったと伝わります。 …

詩仙堂

それにしても詩仙堂までは登り坂が厳しいです。詩仙堂は凹凸窠(おうとつか=でこぼこした土地の建物)と言われるだけでなく、山の上にあります。 石川丈山の隠居所として、またもみじの名所として多くの観光客が訪れます。 そうずは鹿おどしとも言われ、丈山…